1 名前:名無しのベースボールファンさん:2014/03/25 07:30:06

場合によってはピンチの20年五輪「野球・ソフトボール」復帰 2014年03月22日

 14日の読売新聞によると、13日の参院文教科学委員会で、
プロ野球巨人軍の選手・監督だった堀内恒夫議員(自民)と、
2020年五輪・パラリンピック担当相の下村博文・文科相との間で、
20年五輪への男子野球・女子ソフトボールの単一競技としての
復帰に関する質疑があったという。

 野球界出身の立場から堀内氏が「日本で開催する五輪で
野球やソフトボールの選手の活躍が見られないのは非常に寂しい」
と訴え、下村氏は「野球は国民的スポーツで、大変人気がある。
ソフトボールも含めて競技種目に追加されれば、メダルが取れる
可能性があり、我が国にとっては大変望ましい」として
国際オリンピック委員会(IOC)の善処を期待する意向を示した。

 これが一般の野球関係者と一人の国会議員との間における
陳情なり雑談なら結構な話なのだが、国会審議の場で大臣が
あからさまに野球・ソフトボールへの復帰待望論を語ってしまったのでは、
1年前に同じ20年五輪追加候補として競っていたスカッシュ、
空手、武術太極拳、ローラースポーツ、水上スキーのウエークボード、
スポーツクライミングの立場がない。

 メダルへの期待度なら、12年の世界選手権で金4個を含む
11個と参加国で2番目のメダル数だった空手がある
(もちろん、五輪採用となれば種目は限定されるだろうが)。
国民的人気と言えば野球だが、IOCが重視する若者へのスポーツの普及なら、
スカッシュやローラースポーツ、ウエークボード、
スポーツクライミングの方がメッセージ性に富んでいる。

(>>2-5辺りに続く)

東スポWeb
http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/15899/

2 名前:名無しのベースボールファンさん:2014/03/25 07:30:06

(>>1からの続き)

 そもそも20年五輪の追加競技決定は、昨年5月のIOC理事会での
1次選考と9月総会での最終選考を経て、中核競技から除外された
レスリングの復活をもって終わるはずだった。ところが、同じく9月総会で
選ばれたIOCのトーマス・バッハ会長が、実施競技は大会7年前に決定、
28を超えないという現行ルールの見直しなどを唱え、今後の方向性を
示す「五輪アジェンダ2020」の策定に着手したことで、にわかに
野球・ソフトボールの復帰ムードが高まったという経緯がある。

 仮に五輪アジェンダ2020で「7年前、上限28競技」が
撤廃された場合、追加対象に前述のスカッシュや空手なども
含まれないと不公平になる。その国にゆかりの深いスポーツが
採用される「公開競技」としての追加なら、いきなり野球・ソフトボール
と決めてしまっても理屈は成り立つかもしれないが、その場合も、
空手も日本文化の象徴ではないかとの議論が浮上したり、
相撲が名乗りを上げる可能性もあり、波紋を呼ぶ余地を残す。

 IOCなり東京組織委員会側はいかなる正当性で
野球・ソフトボールの無条件追加を実現させるのか。昨年末だが、
この件でほかの競技の団体関係者に話を聞いたところ、
再選考を求める意見が少なくなかった。伝統競技のレスリングを
除外候補として批判を浴びると、今度は他を圧する投票で
追加競技に選出した“朝令暮改”ぶりもこれまた批判されたIOCが、
野球・ソフトボールだけを優遇すれば、ほかのスポーツは黙っていない。

 バッハ会長は28競技の上限には柔軟な姿勢を示しているが、
選手数1万500人の上限を押し上げることは望んでいない様子。
その原則に沿って再選考となれば、少ない人数で種目も限られる
スカッシュが有利で、チームスポーツの野球やソフトボールはむしろ不利。
そんな話も関係者の間では聞かれるというのだが…。

(続く)

3 名前:名無しのベースボールファンさん:2014/03/25 07:30:06

(続き)

■渡辺学
1986年入社。ゴルフ担当を経て89年からテニス、ラグビー、
アメリカンフットボール、アマチュアレスリング、陸上、水泳、
サッカーなどの取材に携わった。五輪は夏季2回、冬季3回を
現地取材。2001年に運動部デスク、06年から文化部で
社会面デスクを担当後、08年から両部の専門委員。早大卒。

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